こんにちは。今回は前回に書いた先月の記事の続きからいきたいと思います。
そういえば、イケ戦といえば、最近ビッグニュースが立て続けに公表されてますよね。
知らない人は少ないかと思われますが (イケ戦やってれば)、9月に三成くんのストーリーが発信されるそうで。それに加え、8月以降に行われるイベントなどの中に新BGMが大量追加されるのだそうです。とまあ前置きはこのくらいにして、早速続きへ。
翌日から私は、着物作りに取り掛かった。城の針子仲間達も手伝ってくれると言うので、予定よりも数日は早く終わった。
そして着物作り終了から数刻後。私は、信長様の部屋へ仕立てた着物を届けに行った。天主へと続く廊下を歩き、襖をたたく。
京香 「信長様、いらっしゃいますか?」
ところが返事がない。もう一度声をかけてみても、返事はなかった。
(いらっしゃらないのかな。後でまた来てみよう。)
そう思い、その場を去ろうとした時だった。
信長 「...っ...誰か...助けてくれ」
襖の向こうから苦しげな声が聞こえ、ただならぬ気配を感じた私は思い切って襖を開く。すると、とんでもない光景が目に飛び込んできた。
信長様は襖の近くに倒れていた。近くには酒をこぼした後と空っぽの杯が転がっている。
京香 「信長様、どうされたんですか。しっかりしてください。」
呼びかけるけれど、一向に反応する気配はない。
(どうしよう...とにかく家康のところに行って薬を頼んでこよう。)
そして、私は家康の御殿へ向かうため、速足で天守を出た。
バタバタと廊下を走っていると、向こうから信長様の家臣達がやってきた。
信長の家臣1 「京香様、そんなに急いでどこへ向かわれるのですか?」
京香 「ちょっと家康のとこへ。実はさっき信長様の部屋へ行ったら大変なことになってて。」
信長の家臣2 「一体なにが!?」
私はさっき見たことをそのまま家臣達に報告する。すると、家臣達は真っ青になって動揺し始めた。するとそこへ、他の皆も通りかかった。秀吉さんを筆頭とし、政宗、家康、三成くんに加え、普段は無言で城を留守にしている光秀さんまでもが一同に会した。
秀吉 「どうしたんだ?」
家臣から報告を聞いた皆は驚きを隠せない様子だった。けれどすぐに皆が最善策を講じ、家康が薬を作り、他の皆が原因を調べ、家康も薬ができ次第、捜査に加わることとなった。そして、私は、信長様の看病を担当することとなった。
何日かたち、私は再び看病のため、天主を訪れた。
京香 「具合はどうですか?」
信長 「もう大事ない。」
京香 「でも、まだお顔色がすぐれないようですし、お休みになっていたほうが...」
信長 「しかし、大量の公務がたまっておるから、休んどる隙もない。」
その時、秀吉さんと家臣が入ってきた。
二人は褥から出ている信長様を見るなりすぐに褥に戻るように諭し、私も一緒になって信長様を説得させる。
家臣 「信長様、無理はなさらないでください。」
秀吉 「そうですよ。公務なら全快してから就いてください。」
京香 「無理してもまた長引くから、そちらの方が公務に差し支えると思いますよ。」
信長 「貴様ら...」
信長様はあきらめたようにため息をつくと、褥に戻った。
(これで一安心)
秀吉・家臣 「それでは、私共はお邪魔になってはいけないので、失礼いたします。」
そう言って、部屋を出て行った秀吉さん達についていこうと私も礼をして、襖をあけようとしたとき。
信長 「待て。こないだたのんであった着物があっただろう。あれをよこせ。」
京香 「...こちらです。」
信長 「ほう...悪くないな。」
京香 「ありがとうございます。」
褥の上で座りながら満足そうな笑みを浮かべる信長様に私は素直に嬉しくなり、微笑んだ。すると、信長様が不意に手を伸ばし私の頬に触れたかと思った次の瞬間、どういうわけか口付けてきた。数秒後、唇が離れるも私の頭は真っ白だった。
(え!?今何が起こったの?...まさか今唇奪われた!?)
薄々だが事の次第を理解した私は、信長様に抗議する。
京香 「何するんですか!?」
信長 「口付けただけでそこまで怒るとは...だが貴様の怒った顔も愛らしい。」
わざとらしく笑いながらそう言う信長様に半分呆れながらも、抗議せずにはいられなかった為、さらに突っかかる。
京香 「誤魔化さないでください。どうしてあんなことしたんですか!?」
信長 「...まだ言ってなかったか。」
(何をだろう?)
不思議に思っていた矢先、思ってもみなかった言葉が信長様の口から飛び出す。
信長 「俺は貴様を好いている。世話役としてではなく女としてだ。貴様、俺の女になる気はないか?」
私の顎に手をかけながら尋ねる信長様。
(嘘でしょ...)
とっさの出来事に頭の回転が追い付かない。
(ほんとはずっと前から気になってた。でも信長様を困らせるんじゃないかって思って言えなかった。どうしよう。すごく嬉しい。)
京香 「...本当は私も前から信長様のこと好きだったんです。でも、もし私がそれを言って信長様を困らせたくなかったから、言い出せなくて。だから好きって言ってくれてすごく嬉しいです。」
信長様は少し驚いた顔をしたけれど、すぐに取り繕った。
信長 「...そうか。それは俺の女になるということだな?」
京香 「はい。」
頷いた時、捜査へ行っているはずの政宗が乱入してきた。
政宗 「聞捨てならねえな。」
信長 「!?」
京香 「政宗、暗殺未遂犯の捜査に行ってたんじゃなかったの!?」
政宗 「丁度きりが良かったんで帰ってきた。...それよりお前、本当に信長様の女になるつもりか?」
京香 「うん。そうだけど。」
言った途端、政宗が私に口付けてきた。
(!?)
あまりの出来事に絶句していると、信長様が怒りを露わに政宗を睨み付ける。
信長 「政宗、貴様俺の女に何を...」
しかし、私はいまだ状況が理解出来ず反論も出来ないままだ。
政宗 「申し訳ありません。ですが、俺も京香を気に入ってるので...」
京香 「え!?」
(待って、すごい話がややこしくなってきたんだけど...)
信長 「だからと言って、俺は京香をお前に譲るつもりなど毛頭ない。貴様もその気がないのなら、正々堂々斬り合い...と言いたいところだが、貴様相手に刀を向けるのは気が引けるし俺の体調もまだ本調子ではない。京香も見てることだしな。だから囲碁勝負というのはどうだ?」
政宗 「信長様がそうおっしゃるのなら、受けて立ちましょう。」
信長 「...その意気だ。では、始めるぞ。」
信長様は意地悪そうな笑みを浮かべ立ち上がると、碁板と碁石の入った籠を2つ持って来て政宗と向かい合い褥の上に座った。
数刻が過ぎて...
政宗 「...やはり信長様は強いですね。負けました。」
政宗が悔しそうな表情で信長様を見つめた。
信長 「これで分かっただろう。貴様が京香に不似合いだということを。」
政宗 「はっ!ですが信長様、この先少しでも京香を傷つけたり泣かせるようなことがあれば、俺がすぐにでもかっさらいに行きますから、そこのところはご用心を。」
(...政宗そこまで私のこと気にしてくれてたんだ...)
京香 「政宗、ありがとう。でも、大丈夫。信長様はそんなことなさらないと思うから。」
信長 「ああ。約束する。」
政宗 「...それでは失礼いたします。」
政宗が出て行った後、私も自分の部屋へ戻った。
それから数日後、信長様の体調もすっかり良くなり、暗殺未遂の賊が分かったというので、秀吉さんと家臣の皆が賊の捕獲へ向かうことになった。秀吉さん曰く、今回の信長様暗殺未遂の犯人は元本願寺僧侶の顕如とその手下らしい。結局、この日秀吉さん達はかなりの苦戦を強いられたらしいが、日が暮れる頃には無事帰ってきた。そして、顕如と手下はというと、牢の方で光秀さんに取り調べを受けているらしい。
全てが解決し、犯人達の切腹罪が確定したのは、それからさらに数週間経ってからだったけど、ようやく解決したお祝い兼信長様の全快祝いということで、安土城で宴が開かれた。私はこの件の目撃者と看病をしただけだというのに、信長様が「貴様も来い」というので、参加させてもらうことにした。宴も半ばに差し掛かった頃、信長様が皆に報告があるというので、また戦の話かと思っていたのだがどうもそうではないようで。信長様は私に上座に来るようにと手で合図して、私が上座へ来ると皆に告げた。
信長 「俺は、この女と恋仲になった。くれぐれも手を出さないように。」
政宗はとうにこのことを知っていたからか、涼しい顔をしていたけれど、他の武将や家臣達は目が点になっていた。
秀吉 「...は?」
家康 「信じられないんですけど。」
光秀 「ほう。これは驚いた。信長様がこの小娘を...」
京香 「光秀さん、小娘って言わないでください。」
三成 「私もびっくりしましたが、おめでたいことじゃないですか。信長様、京香様、おめでとうございます。お幸せに。」
家臣達 「そうですとも。京香様、これからどうぞ信長様のことよろしくお願いいたします。」
秀吉 「ま、信長様なら安心して京香のこと任せられるな。」
政宗 「...だな。」
京香 「皆、ありがとう。」
家臣1 「いいえ、お礼を言うのは私達の方です。もしあの時、京香様が倒れていた信長様を見つけて下さらなかったら今こうしていられなかったでしょうし、信長様の命を助けて下さって感謝しています。」
家臣2 「ええ。」
家康 「まあ、今回ばかりはあんたのおかげかもね。」
光秀 「たまにはやるな。」
(今回ばかりは...たまにはって...)
秀吉 「おい光秀、家康、そんな言い方するな。京香は御館様のために最善を尽くしてくれたんだから。」
三成 「そうですよ。京香様にはいつもながら感謝してもしきれません。」
京香 「うううん。ここまでこれたのも、皆がいてくれたからだよ。本当にありがとう。」
信長 「なぜ俺の命を助けた貴様が礼を言う。俺も貴様にはありがたい気持ちでいっぱいだ。こうして、皆の元に戻ってこれて、京香の笑顔も見れるしな。」
京香 「信長様...」
その後も宴は続き、部屋へ戻ってきたのは夜中になってからだった。
END
このシリーズは一応終了です。次回からは、また姫の名前を変えて、越後編を書こうと思ってます。それでは。
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